パパ、中学生の娘が勉強計画を立てません【勉強より大事な勉強の予定を立てるということ】

パパ、中学生の娘が勉強計画を立てません【勉強より大事な勉強の予定を立てるということ】

この記事は、定期テストのテスト勉強をしない中学生の子供に対して、どうすれば勉強をさせることが出来るかがテーマです。今回は、我が家の成功例として、勉強計画表の作り方と例を紹介します。

こんな人に読んでほしい記事です。

  • 中学生以上の子供が勉強しないことに悩んでいる父親・母親
  • これから子供が中学生になる父親・母親
  • 子供が自分で計画を立てて勉強はしている(ように見える)のに、成績が上がらず困っている父親・母親
  • 例外として、成績を上げたい中学生、高校生自身が読んだ場合も、参考にはなるとは思いますが、内容や説明には、かなり社会人としての知見が含まれているので、少し難しいかもしれません(ごめんね)
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はじめに

「子供が勉強をしません」というのは親にとって共通の悩みではないでしょうか?

そういう場合に、勉強しなさいと日々言う?それはダメと言うのはもはや常識。かといって、勉強しなさいと何も言わなければ、ずっとスマホを触っているか、寝てばかり(叱ってはいけません。思春期は眠たいものなのです。)という感じではないですか?

そんな場合に、ウチの場合では、私自身の学生時代の勉強方法や、塾講師・家庭教師としての経験、さらに会社員としての目標設定の大事さ、部下育成方法などの知見を踏まえて、中学生の娘と一緒に、テストの目標を決めさせて、それを元に「定期テストの勉強計画」を立てさせたのが有効だったので紹介します。

定期テストの勉強計画の立て方、立てさせ方

勉強計画は何のために作るのか?

「勉強しなさい!」と何度もいって勉強をさせることに成功しても、その時の子供の気持ちはこうです。

  • 「親がうるさい(時には勉強しないのでスマホを取り上げられた)ので、嫌々勉強しよう」
  • 「何のための勉強かは分からないけど、とりあえず言われているワークをしよう。」
  • 「机に向かっている時間さえ増やせば、何も言われないだろうし、とりあえず、勉強机に向かって勉強しているフリでもしてよう。」

それって勉強の意味ありますか?意味は全くないとは言いませんが、少なくとも嫌々やって5時間勉強しても、集中している子の半分も頭に入っていないのでは、可愛い子供がつらい思いだけして、あまり成功体験を感じることは出来ず、親としても本意ではありません。

子供につらい思いをして欲しくないですし、つらい勉強をしたなら、ちゃんと成果を出して成功体験を感じさせてあげたい。というのが親としての本音ですよね?

そこでウチの夫婦の出した答えが「勉強計画」でした

皆さんの仕事でも計画は大切ですよね。皆さん、仕事の一部(人によっては大半?)は計画を立てることではないでしょうか?勉強計画を立てることで以下の効果が期待できます。

  • 目標を一緒に作るので、目標感を持って、勉強できる
  • その目標のために何を勉強するかを考えることで、それぞれの勉強の意味を分かった上で勉強させることが出来る
  • 結果として日々のテスト勉強を前向きに出来る
  • 勉強時間は短時間でも、結果が出やすい

ただし、計画の立て方というのは、想像以上に難しいもの。おそらく学校でも勉強の計画を立てなさいと指導しているのでしょうが、「正しい計画の立て方」にのっとっていなければ、それは「計画」ではなく、こうなったらいいなという「夢物語」にすぎません。

勉強計画を作るタイミング

定期テストであれば、2週間+三日前くらいに計画を立てるのがよいと思います。(計画を立てるのに、三日くらいかけて2週間前から勉強開始のイメージ)

ただ、いきなり「勉強計画を立てるぞ!今後はその通りにやれ!」では、「嫌だ!」としかならないでしょう。ですので、子供自身が「もっと効率的勉強したい」となどの問題意識を持たなければいけませんし、 あなた自身が 、(その問題の答えが勉強計画であることが前提ですが)子供に勉強計画を立てることのメリットを説明できなければいけません。具体的な方法やタイミングはケースバイケースで答えはありません。ただ、それほど難しいことではないです。

というのも、子供は勉強はしたくないと思っていても、「成績はあげたい」とは思っているからです。ですので、大半の子供の問題意識は、「(勉強時間は少なく)(出来れば親や先生にうるさく言われず)でも成績はあげたいんだけど、どうしていいか分からない」というものになります。

あなたはそれに対して、答えを示してあげればいいのです。

我が家の場合は、長時間テスト勉強したにも関わらず、 結果が よくなかった、その次のテストの3週間前のタイミングで、以下のように話ました。

  • 勉強計画をきちんと立てると勉強時間は減るけど、成績は上がるよ。ただし、勉強計画は一人で作るんじゃなくてパパと二人でパパも納得するような計画を立てるよ
    • ココ重要。あとで子供の成績に責任を取れるよう、きちんと計画は合意できるレベルまで練りこんでください。
  • 計画通りに勉強していれば、パパにもママにも「勉強しなさい」、とか「勉強大丈夫?」などと言われずに済むよ
    • 一緒に立てた計画です。計画通りに進んでいるのであれば、親として文句はいえません。想定外のことがあれば、計画見直しの必要性を説明して納得してもらってから計画を見直しましょう。
  • 計画通りに勉強できれば、たとえ結果がよくなくてもパパもママも怒らないよ
    • 一緒に立てた計画です。親は結果にも責任を取りましょう

勉強計画の立て方

まずは2つの目標(案)を親子で一緒に考えましょう

いきなり、もっとも重要なポイントです。何事もまずはゴールの設定(目標)がその後のすべてを決めます。

目標を立てるのに重要なポイントは3つあります。

  1. 一緒に立てましょう
    • もっとも重要です。話し合って立てましょう。子供の意見は決して全否定してはいけません。次に説明する二つの目標をうまく使って、親子どちらの意見も出来るだけ通しましょう。 ただし、「目標=努力しないと達成できないもの」です。前回結果より少し上を目標にしてください。それだけは最初に伝えましょう。
  2. 目標は通常の目標と少し高めの目標の二つの定量的な目標を立てましょう
    • 現実的な目標と少し高めの目標を立てるのがコツです。現実的な目標は、最低限達成したい目標にします。また定性的な目標ではなく定量的な目標にしましょう。具体的には、教科ごと何点という形です。(追加で平均点+x点、計算間違いの失点x点以内などでもよいです。)
    • この二つの目標の立て方を二重目標といいます。二重目標については、こちらの記事でも紹介しています。
  3. 目標までの計画を、事前に見通しておきましょう
    • いわゆる「落としどころ」を事前に考えておくことは重要です。特に最終的に目標達成までの計画を作りますが、目標が高すぎると日々の勉強量が非現実的なものになりますし、目標が低すぎると一日1時間の勉強計画になってしまいます。親の立場だと理想は高くなりがちですが、あくまで現在の力量を踏まえて現実的な勉強量となる目標を(なんとなくでよいので)事前に考えておきましょう。

ちなみに、最初は目標(案)として一緒に考えます。(案)としてあるのは、その後具体的に計画にした場合に、目標が現実的ではなさすぎて見直す(可能な限り目標を達成するための工夫は考えますが)可能性があるのと、(案)とすることで、多少難しく感じる目標でもいったん計画を立ててみようと、子供を誘導するためです。

2つの目標  記入例

次に最終的な理想の状態を話し合いましょう

目標が決まれば、おのずとテスト前日にどうなっているべきか、がわかります。例えば xx教科 の目標がyy点とることであれば、前日には、「模擬テストを行ってみて、目標点数を取れること」が理想の状態となります。文末は・・・が出来ること、・・・が終わっていることなどの表現にします。また、できるだけ定量的な表現にします。

マイルストーンとして、1週間前の状態などを追加で作るのもよいですよ

最終的な理想の状態
最終的な理想の状態 記入例

さらに、その状態になるために行うべき勉強を考えましょう

最終的な理想の状態と現在の力量とのギャップを考え、ギャップを埋めます。

具体的には、行う勉強の全量をいったん書き出しましょう。

行うべき勉強

最後にそれを並べてみましょう

ここまでくると後は、さきほど書きだした勉強の内容を順番に並べるだけです。並べるときのポイントは、2つです。

  1. テスト前日からさかのぼるように並べること
  2. 一週間に1日はバッファを設けましょう。計画通りに進まなかった時に、遅れをキャッチアップするか、計画を見直す日になります。

上記だけ伝えたら、並べるのは、出来るだけ子供が行う方がよいと思います。

勉強計画

定期テストの勉強計画のフォーマットとサンプル

ダウンロード(excel版)

ダウンロード(pdf版)

サンプルダウンロード(pdf版)

重要!テストそのあとに

さて、無事に定期テストの勉強計画は立てれましたか?

子供の勉強は家族みんなで協力してもいいと思います!ぜひ、一緒に勉強計画を立てて、親子の会話をしましょう!

ちなみに、定期テスト勉強。重要なのは計画を立てるだけではないです。それと同じくらい、振り返りも重要!その振り返りのやり方は、また別の機会に記事にしますので、お楽しみに!!

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