算数の成績を上げるために、親がするべきたった4つのこと
- 2021.07.04
- 二月の勝者に学ぶ受験の現実
- 中学受験
「中学受験は課金ゲーム」、「親はスポンサー」、「中学受験合格は、親の経済力と母親の狂気」と中学受験の実態をリアルに描き、ドラマ化もされる名作「二月の勝者」はご存じでしょうか?この記事は、「二月の勝者」の内容をきっかけとして、よくある受験の悩みについて、さまざまな意見(私の塾講師や受験での実体験、周囲の意見、twitterなどの世間の意見)をまとめています。
少しでも、みなさんの参考になれれば幸いです。
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算数の成績が上がらず悩んでいる親は非常に多い
中学受験において、多くの小学生や親が、最も悩む強化といえば、間違いなく算数です。
なぜなら、中学受験で必要となる算数は学校では習う【算数】とは、まったく別ものと言ってもよいほど、必要となる技術が異なるからです。学校の【算数】が100点ばかりの子でも、中学受験の算数は40点しか取れないということもよくあります。
そのため、算数の点が中学受験の合否を決める最大の要因になると言われています。
算数の勉強法は多種多様
さて、では算数はどのように勉強すればよいのでしょうか?
その答えの一端は、すこしgoogleで検索するだけでよくわかります。そう、多種多様でとても素人が教えられるものではないということです(笑)
よくある勉強法だけをまとめただけでも、例えば、以下のような勉強法が見つかります。
苦手な問題をくり返し解く |
予習よりも復習に力を入れる |
応用問題は解けなくても新しい問題にチャレンジする |
計算問題を毎日の習慣にする |
「典型問題」を繰り返し解くことで「解法の引き出し」をたくさん蓄える |
ノートにきちんと途中式を書く |
図形問題は問題をノートに書き写す |
基本公式のみを覚える |
場合の数は必ず「丁寧に書き出す」 |
自分の実力よりもややレベルが高い問題を5~6問程度選び、1問1問についてじっくり考えながら解く |
暗記するのではなくてしっかり考える |
解いた問題は必ず復習する |
テスト直しは重要問題を見極めて取り組む |
実際に自分で手を動かし、自力で考えて解く |
しかし、これを親が子供に実践させてあげられるかというと、ほぼ無理といえます。
例えば、「苦手な問題をくり返し解く」ですが、親が言って、子供が繰り返し解けるのであれば、それはそもそも苦手ではないですし、苦手な問題を親が繰り返し解かせようようとすると、ただ算数が嫌いになるだけです。
こういった具体的な学習面の指導は、算数が得意になってから行うか、塾や家庭教師などのプロに任せてしまいましょう。
受験における親の役割は「スポンサー」?「女優(男優)」?
では、子供の算数に対して親はやれることがないのか?というと、もちろん違います。
塾に通う前であっても通いだした後であっても、親の重要な役割は「一番の応援者」であることです。
そのため、家庭学習では、どう勉強を進めさせれば子供を褒めることが出来るかを最初に考えましょう。
ちなみに、「二月の勝者」的には、親はスポンサーであり俳優であることらしいです(塾目線ですから笑)
親ができることはたった4つ。具体的には?
絶対に出来るところからやり直させる
よくある間違いに、塾や家庭学習の問題が分からなかった場合に、一つ前に戻って、やり直すというものがあります。これは、一つ前も分からなければ、さらに戻ってと繰り返すのですが、これを繰り返すと何度も挫折を味わうことになります。そもそも出来るところまで戻った一度しか褒められません。
問題が分からなかった場合には、いっそ1,2年の足し算引き算や九九のような絶対に分かるところまで、戻りましょう。そこから少しずつ進めていき、例え1,2年の内容でも本気で褒めましょう。(1,2年の範囲なので当たり前という雰囲気を出してはいけません。褒めて褒めて褒めてください。)
こうやって、褒める回数を増やすことがコツです。
なかなか塾では、(他の生徒との兼ね合いで)劇的に戻る、ということはしてくれないので、親だからこそできる方法だといえます。
計算問題を得意にさせる
算数で努力が実りやすいのは計算問題です。計算問題は、理科でも使うなど、今後、一生使う技術です。最初は難しい計算技術は不要です。基礎的な計算技術をしっかり身に付けさせましょう。
もちろん、基礎的な内容ですので、ほとんどの場合はしっかり出来ると思います。なので、しっかり褒めましょう。
ちなみに、下記では、基礎的な計算力を増やす方法を紹介しています。
最強の100マス計算プリント【究極の使い方と学年別に使えるサンプル付き】
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ノートを一緒に見ながら、一緒に悩んであげる
ここには3つの重要なポイントが隠れています。
1つ目のポイントは、「ノートを見れば、どこを間違ったかが分かる」ということです。
これは、「二月の勝者」内でも紹介されています。
2つ目のポイントは、「そもそも間違えたところが分かるノートを作らせる」ということです。
算数のノートには、書き方を決めるだけで成績が上がる裏ワザ的な方法がいくつかあります。
算数のノートは、ぜいたくにつかう ※大きすぎる文字を書けということではありません。ちょっとの余白くらいなら、もったいなくても次のページに行き、ページ内の余白をしっかり残すことで見やすくせよということです |
真ん中に縦の線を引いてから使う ※算数では絶対に習慣とするべき鉄則です。詳細はドラゴン桜でも紹介されていますので、こちらをご覧ください。(ドラゴン桜は東大入学を目指す漫画ですが、そのテクニックの大半は中学受験でも非常に有効です。) |
日付と問題番号やページ番号は、絶対に書く |
使う色は3色までにする ※理科や社会の暗記物はカラフルなノートでもよいです。しかし、算数では、せいぜい3色までにしないと重要な点がどこかが分からなくなってしまいます。 |
消しゴムは使わない(二重線などで消す) |
上記のノートの書き方を、しっかり教え、算数の問題の出来にかかわらず、ノートを正しく取れているだけで褒めてあげましょう!
最後3つめのポイントは、「先生と生徒の関係性ではなく、横並びの関係性で一緒に考える」です。
塾では、当たり前ですが、どうしても、子供は先生に教えられる立場にしかなりません。しかし、自分が教える立場になる、または一緒に考えるという経験をすることで、理解度が一気に上がります。
そういう立場に意識的になれるのは、親だけです。なので、子供のためにもしっかりと、子供に教わる立場になり、教わる立場から理解度の上昇を助けてあげましょう(ここでも、しっかりとほめるのを忘れずに。また、教わる立場なので、決して上から目線ではいけませんよ)
(会社では使っていることが多いと思いますが、)コーチングだと思って、実践してください。
ここで人に教える習慣をつけておくと、高校生になった時に友達同士で教え合うことで、さらに成績をどんどんあげることが出来ます。詳細を知りたい人はこちらをどうぞ
問題文を音読させる
これは一見、算数と関係ないように思うかもしれません。しかし、実は、算数を難しく感じる一番の原因は、算数の問題を「読めていない」ことです。もちろん、言葉としては読めているのですが、問題文が理解できていないということです。
問題文の読み方を教えるのは、非常に難しいのですが、一つだけ、親でも出来ることは、問題文を音読させることです。
というのも、音読するだけでも問題文の理解が非常に進むことが非常に多いからです。
そして、声に出して読むだけなので、非常に褒めやすいというのも魅力です。(声に出して読めれば褒める。)
終わりに
この記事のきっかけになった二月の勝者は、中学受験を目指す人には絶対に読んでもらいたい作品です。小学生からでも読んで内容が分かる上に、受験に対するモチベーションがハッキリあがります!塾費用を無駄にしないためにも、気軽に読めて場所を取らない電子書籍で、この機会に是非どうぞ!
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